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コラム・holiday

2020.04.13

Vol.02  holidaymuseum

ホリデーミュージアム

3 月頭、子供たちの臨時休校が決まって0.2 秒で思いついた。
「子供たちのアート作品を募集して、オンライン上で展示・鑑賞する美術館を作ろう!」と。

 

国語や算数の宿題は出ているが、美術や図工の宿題は無い。(学校側も急な対応で、恐らくそこまで手を回す余裕は無かったのだろう。)

じゃあ、自分が手の届く範囲でそういう機会を設けよう。
出品する子供たちにとっては、作品を通して「私、今こういう気分!」であったり「皆んな元気?」といったコミュニケーションの場、集える場になって欲しい。
鑑賞する人たちにとっては、子供たちの作品から何かプラスに感じる場になって欲しい。という気持ちでとにかくいっぱいでした。

 

そうと決まってからの行動は、自分でも驚くほど迅速なものでした。

WEB デザインや受付方法の仕組みの完成図を思い描き、実現するためには欠かせない仲間に「こういうことをやろうと思っている!協力してくれないか?」と打診して、(全員が快諾してくれました!ありがとう!)WEB デザインのラフデザインを描き、エンジニアとやり取りを行い、それと同時にママ友に概要やあいさつ文などのリライトを発注し、審査員になって欲しい、アート関係者やアート以外のジャンルで活躍している仲間たち(これも後で述べますが、今回のけっこうポイントとにらんでました。)に声をかけたり、ネーミングやロゴや空間のデザイン業務を仕事の合間に集中して費やし、発案から10 日後「holidaymuseum」をオープンさせました。

企画

ホリデーミュージアムのラフスケッチ

審査員の一人でフランス人イラストレーターのMarie に送った企画書。 時間が限られた中、詳細を伝えるのに言葉ではなくイラストで伝えた。

ホリデーミュージアム

ホリデーミュージアムのロゴ。参加者・観覧者・スタッフ全員がハッピーな雰囲気を表現

このブログのタイトル「Dressing」の観点で言うと、今回の素材は「子供たちのアート作品」。
素材の良さを最大限に活かすための工夫を行っているので解説させてもらいます。

 

・土台はベーシックに、差し色で蛍光色を用いオシャレさを演出しました。床はとある場所で撮影したヘリンボーン素材にしたことが功を奏して、繋がりが上手く表現出来ました。

 

・作品に対して、美術館らしい装飾のイラストを控えめかつ引き立たせる色味でバランスを見ながら配置しました。

 

・原則、持ち込まれた順番で更新していくシステムなので、前後の作品との大きさや配置場所のバランスには細心の注意を払いました。

 

・作品紹介のキャプションをあえて、作品とは別枠で設けることによって、作品を集中して眺められる、またキャプションは気になる作品の詳細を知りたいとき、作品名から興味を示し作品に行くと言うガイドブック的な要素を表現しています。

 

・先ほど述べた審査員に関しても、各ジャンルの一線で活躍している人たちを置くことによって、頑張って作品を作ろう!というモチベーション、良い意味での緊張感を持たせる効果、そして審査員にとっても「子供たちのアート作品を審査する」というなかなか無い経験をしてもらいたい気持ちと、鑑賞する人たちにも楽しんで鑑賞すると同時に真剣に子供たちの作品を眺める機会になって欲しいという気持ちがありました。審査員ごとの副賞もユニークなものを用意してもらいました。(詳細はホームページをご覧ください)

 

 

娘の制作風景。アプリケーションの使い方を教えながら、作品として実践するという良いサイクル

息子の制作風景。色見本の存在を教えながら、作品として実践するというこれまた良いサイクル

作品撮影を積極的に手伝ってもらった

作品撮影を積極的に手伝ってもらった

3/12(木)〜3/27(金)の募集期間で、応募要項である葉山にあるholiday の食堂・アトリエスペース「HOLIZONTAL」に作品を持ち込みという条件にも関わらず総数77 点のアート作品が自分の子供たち分も含め集まりました。

 

随時、作品を撮影し、レイアウトして展示していくという作業を行なっていったのですが、どんどんと良くなっていくholidaymuseum にワクワクが止まりませんでした。出品してくれた子供たちをはじめ、保護者の方々、周りの人たちもすごく喜んでくれている様子でした。

 

中でも嬉しかったのが、オープンしてからしばらく経ったある日、妻が実家のお義母さんと電話をしていました。普段は滅多に無いのですが、お義母さんが僕に電話を変わって欲しいとなり受話器を渡されました。0.2 秒間「あら、何か僕しでかしたかな」と意味もなく恐る恐る「もしもし」と言うと「じゅんくん、本当にありがとう!りんちゃん(僕の娘)からholidaymuseum の事を聞いて、いつも観てる!すごく元気をもらえるよ」と言ってもらえた事です。

77 作品展示完了のトップページ

展示が終了し、ブログを書いているまさに今、自分を含め各審査員が受賞作品を選定中です。かなりのうれしい悲鳴で、どの作品にしよう???と楽しみながら悩んでいます。

 

審査員のひとりでデザインを研究する人「のみやまさくら」との作品一つ一つにコメントを寄せる会も行われます。当初は、応募終了後にHOLIZONTAL で実物を観ながら開催する予定でしたが、外出自粛要請が出たので、急きょテレワークでスカイプを介して開催します。プラスに考えると、holidaymuseum はあくまでオンライン上で鑑賞するのが前提なので、解説も平等に画面上で見える範囲で行った方がベターだねとなりました。このブログが読まれている頃にはそれらも更新されているはずです。こちらもお楽しみに。

 

「今、出来る事!」「出来る範囲のハッピーを!」な活動が出来たと自画自賛しています。
ぜひ、一度ご覧ください。

 

 

holidaymuseum 館長
こと
株式会社holiday 代表取締役
堀出隼

holiday <クリエイティブユニット>

アートディレクターの堀出隼と料理家の堀出美沙から成るクリエイティブユニット。“ make everyday happy(毎日を楽しく)”をコンセプトに、アート&フードディレクション、ケータリング、空間演出、ディスプレイ、イベント企画、オリジナルグッズプロデュースなど「食とデザインとアート」を中心に活動中。2018年1月に葉山一色に食堂・アトリエスペース「HOLIZONTAL」をオープン。

holiday公式サイト | Instagram: @holizontalhym | Instagram: @weareholiday |

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