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コラム・クリス-ウェブ 佳子

2021.01.27

Vol.03 Brillia Meguro Aobadai、本当の話

 

2020年3月3日。桃の節句の日。私はたくさんの胡蝶蘭が並ぶ東京建物本社ビルの廊下を歩きながら、緊張と興奮と不安がごちゃ混ぜで、珍しく手のひらに汗をかいていました。通された会議室に入り、テーブルの周囲で粛々と名刺交換が行われ、そして遂に“Brillia 目黒青葉台”に関するファーストミーティングが始まりました。

 

知らない言葉に出会うのも、専門用語を学ぶのも楽しくて仕方がない!

 

目黒区青葉台に建築中の“Brillia 目黒青葉台”に関する詳細や周辺地域の情報、ターゲット層やスケジュールなどが矢継ぎ早に説明されていきます。配布された目前の建築図面に目が釘付けになりながらも耳はダンボに。一字一句聞き逃さぬよう必死な私の右隣で、顎に手を当て、フンフンと余裕綽々で頷いていたのはインテリアスタイリストの守真史さん。建築学科を卒業したガチのプロです。

 

 

用語を学んだら、次は家具の配置をPCで何度もシミュレーション

 

会議前。はじめましての挨拶を交わした時に、すぐさま守さんに対して抱いた“絶対に優しい人”という印象。だからきっと、ものすごくド素人なことを尋ねても大丈夫だと確信し、会議中にも関わらず思い切って質問してみました。ささやき声で「コレ(φ)なんですか…?」って。“φ(ファイ)=直径”すら知らなかった私が、いずれ誰かが実際に住む部屋のインテリアをコーディネートするという事実に、きっと守さんは驚愕されたことでしょう(笑)「あ、直径っていう意味です」とそっと教えてくれたけれど。

 

 

「手描きの方が温かみがあって伝わるよ」と建築士の父に言われ、絵心のない私なりに、外出自粛期間中に何度も描いては消してを繰り返したパース

 

いつもこうです。こうなんです。好きだからという理由だけで引き受けるんです。しかも「できます」も「できません」とも言わず、とにかく「やります、やりたいです」の一点張りで、引き受けたあとは終始ジタバタするのが私です。「なんとかなる」ではなく「なんとかする」という一心。ただそれだけで、常にもがいているんです。

 

小学生の頃から勝手に部屋の模様替えを、それも家族にとって公共の場であるリビングやダイニングルームの模様替えを、母の承諾無しに、しかも家族の留守中にするような子どもでした。重厚な本棚やソファを「どうやって動かしたの!?」と驚かれることもあれば、「あの書類どこにやったの!?」と叱られることもしばしばでした。教室の掃除当番が巡ってくると、嬉々として、高級レストランのフロアスタッフが定規を使って寸分違わぬテーブルセッティングをするかのように、教卓や机を並べることに没頭していました。週末になると大量投函される不動産チラシも大好きでした。タバコを燻らせながら朝食をとる父の横で、直線ばかりの、たまに曲線があったりすると心踊る間取り図に、家具を書き込んだり、壁を取っ払って大胆にリフォームした空間を想像してみたり。小さな頃から暮らしの空間が好きでした。最近になって知ったのですが、間取り愛好家のことを“マドリスト”と呼ぶそうで、私も幼い頃から“マドリスト”なんです。

 

 

カーテンの採寸中には“ツライチ(面一)=バリアフリー”という用語を守先生から教わりました

 

家具の発注が全て終わった7月中旬。守さんと一緒にカーテンの採寸をするために“Brillia 目黒青葉台”の工事現場に行きました。マスクとヘルメットを身につけ、私が担当する部屋の玄関を、まだ扉もついていない部屋の玄関を抜け、壁もない、配線も終わっていないワンルーム状態の部屋を見て、正直愕然としました。「選んだ家具、全部大きすぎたかもしれない…」って。

 

家に戻り、すぐさま膨らむばかりの不安を父に吐露したところ、「スケール感は教えられるものじゃないからなぁ」と一笑にふされました。いやいや、笑ってる場合じゃないのよ。パソコンに取り込んだ図面上で何度もシミュレーションしたのに…。頑張って作ったデジタルパースで何度も確認したのに。眠りに落ちるまで頭の中でも繰り返し家具の配置をシミュレーションしていました。いてもたってもいられなく、幾度もベッドから飛び起き、朝までパソコン前に座り続けることも度々でした。受験勉強以来でした。あんなに机に向かったのは。

 

 

 

でも、そんな不安は家具や家電を搬入し、設置していくごとにドンドン解消されていきました。コーディネート提案の最終ミーティングで、ダイニングテーブルに設置する椅子を2脚ではなく4脚にしたいと押し切って良かったと思えました。なんだか物足りない感じだったベッドルームに、最後の最後に思い切って追加したゼブラ柄のラウンジチェア。もしもハマらなかったら、自腹で買い取ろうと覚悟していたラウンジチェアも絶妙なアクセントになり、座るだけでなく物を置ける家具としての役目も果たしてくれました。

 

 

リビング・ダイニングに用いた素材や壁紙のスワッチ

 

完璧なサイジングを追求するという点で、インテリアコーディネートはファッションのオートクチュールに似ている気がします。色によるゾーニングで空間に奥行きを出したり、国や年代を超えた和洋折衷なミックススタイリングでありながらも、素材や柄で統一感を出したりと、全体的なまとまりを追求する楽しさがファッションのスタイリングに共通している気がします。東京建物本社の会議室で行われた最初のミーティングから約1年。“Brillia 目黒青葉台”にまつわる様々なインタビューで、素敵に格好良く語っていますが、本当は家具の搬入が始まるその日までハラハラドキドキしていたのが本当の話です(笑)

 

 

蒸し暑い倉庫で守さんと一緒に汗だくになりながら行った家具の検品。この後のランチは格別でした

 

雑貨や日用品、衣類の買い出しのために、IKEA、H&M、flying tiger、ZARA HOME、Loft、東急ハンズ、そしてNITORIを一気に巡った午後。ご褒美を餌にボランティアとして駆り出された長女と二人、両手いっぱいの荷物を抱えながら「もう当分は買い物に出かけたくないね」と疲労困憊で家路に着いた夜が懐かしいです。「パースなんて描けるわけない」と愚痴をこぼしたり、海外の家具屋からの連絡が途絶えてドラマティックに取り乱したり、冷や汗かきながら冷蔵庫と洗濯機をみんなで搬入したのも良い思い出です。大好きなエリアに建つ、大好きなマンションシリーズ。好きから始まり、ジタバタして、ようやくみなさんにお披露目することができます。“Brillia 目黒青葉台”、2021年1月9日から第2期内覧予約受付中です。もしも内覧する機会がありましたら、カッコ悪い私を思い出してクスッと笑ってください。

 

その他、守真史さんとのインタビュー記事はこちらで是非ご一読ください。また、インテリアの詳細に関するインタビューは「我が家が一番好きな場所になるインテリアコーディネート」を是非!

 

 

クリス-ウェブ佳子さん 関連記事はこちらから

●暮らしのカタチ/【クリス-ウェブ佳子さんと考えた】我が家が一番好きな場所になるインテリアコーディネート

●暮らしのカタチ/【クリス-ウェブ佳子さん・守 真史さんと考えた】 暮らしを高めるインテリア。自分らしくを叶える住空間

●イベントレポート/衣食住の視点で考える「わたしと暮らしとつながるSDGs」

 

以下、関連サイト

●“Tokyo Compact Life” INTERVIEW/コンパクトな間取りで、自分らしい暮らしを実現するには? ~クリス-ウェブ佳子さん編~(外部リンク)

 

 

 

※本ページ掲載の物件の詳細は「Brillia目黒青葉台公式サイト(外部リンク)」へ

 

 

クリス-ウェブ 佳子 <モデル/コラムニスト>

1979年10月、島根生まれ、大阪育ち。4年半にわたるニューヨーク生活や国際結婚により、
インターナショナルな交友関係を持つ。バイヤー、PRなど幅広い職業経験で培われた独自のセンスが話題となり、
2011年より雑誌「VERY」専属モデルに。ストレートな物言いと広い見識で、トークショーやイベント、空間、
商品プロデュースの分野でも才覚を発揮する。2017年にはエッセイ集「考える女」(光文社刊)、
2018年にはトラベル本「TRIP with KIDS ―こありっぷ―」(講談社刊)を発行。

Instagram: @tokyodame |

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