2020年にモデルルームオープンしたBrillia City 西早稲田は、職住育近接を実現した山手線内側の立地で、680平米の森を内包する大規模レジデンスです。このプロジェクトでは、parkERsさんと共に自然のリズムを感じるモデルルームを提案。parkERsで働く尾形さん、花田さんのライフスタイルや植物の魅力などをお聞きしながら、parkERsコーディネートの部屋をご紹介します。
自然のリズムを感じながら、家族それぞれが人生を楽しむ住まい
尾形さん:子育ても、夫婦の時間も、友人との付き合いも、仕事も、そして1人の時間も全て楽しみたい。みんなが木の下で本を読む、それぞれが人生を楽しんでイキイキする。子どもたちはそんな親の姿を見て、体験から学ぶ。そんな暮らしから学べる空間を目指しました。それぞれの空間をご説明します。
リビングで一番印象的な天井に設置された照明は、bloomoiメンバーの萬さんと東京都の唯一の村である檜原(ひのはら)村まで足を運んで探してきた木をアレンジしたものです。間伐材の中でここに合うものを探してきました。シーリングライトと一体化させたオリジナルインテリアとして制作しました。
コミュニケーションスペースのデコレーションは、昔から日本人が大切にしてきた二十四節気のカレンダーと一輪挿しが一体化したオリジナルプロダクトを取り入れています。ここで本を読んだりパソコンをしたり、合間にふっと目を向けると季節を感じ取ることができる時間を大切にしてもらいたいと思いました。
parkERsでは、公園の要素を用いて心地よい空間をつくることを大切にしているのですが、実際に水の流れるガーデンサイドテーブルも作りました。耳をかたむけるとまるで川のせせらぎを聞いているようで、気持ちを落ち着かせてくれますし都心にいることを忘れるようなひとときを過ごしていただければ嬉しいです。
グリーンを暮らしに取り入れる工夫のひとつに、食べられる植物を栽培するのは身近でおすすめです。今回のモデルルームでは、バルコニーで育てたハーブをダイニングテーブルに移して、料理に使うことができるように、オリジナルのプランターダイニングテーブルを作ってみました。テーブルの溝にプランターが差し込めるように設計しています。
主寝室の壁紙(Accent Wall Graphic)は、植物の写真を転写して作ったオリジナルです。晴れた日も、曇りの日でも、朝ここちよい木漏れ日につつまれて目覚められるような寝室を目指しました。実際の木漏れ日とグラフィックがまじわり揺らぐような空間になっています。
育てる、手入れをする。グリーンとの暮らしをサポート
bloomoi:私たちもですが、日々忙しく正直なところ上手くグリーンと付き合えていないという声もチラホラ聞こえてきます。日々の暮らしにグリーンをどのように取り入れたらいいか教えていただけますか。
花田さん::実は水をあげ過ぎている方が結構多いんです。土が完全に乾いたタイミングで水をあげるのがちょうどいいと思います。観賞用のグリーンの場合も葉っぱが密集してきたところだけ、切ってあげるとか、気負わずそんなに構いすぎないのがコツです。新芽が出たり、花が咲いたり、日々の変化を楽しんで頂けたらと思います。
尾形さん::花を飾るときも最初は気負わず、ドリンクやジュースを飲んだ後のビンにちょっと飾ってみるといったところから始めてみたらいかがでしょう。植物は買った時がスタートなので、ゆっくりと向き合って変化を楽しんでください。そのため我々parkERsとしては、今回モデルルームというハードをコーディネートしただけでなく、お住まいになった後のソフトサービスを、東京建物さんと共に考えていく予定です。植物へのメンテナンスはもちろん、ライフスタイルにグリーンが溶け込めるようなサービスを展開していきます。
尾形朋美さん/Design Division 花田美晴さん/Plants Coordinate Division
parkERs(パーカーズ)
https://www.park-ers.com/
株式会社パーク・コーポレーションの空間デザイン事業部。「日常に公園のここちよさを」をコンセプトに「空間デザインのプロ」と「植物のプロ」が社内に共存し、設計・デザイン、植物コーディネート、施工や植栽メンテナンスまで行なうことで、感度が高いだけでなく、人も植物も快適な空間を提供。Brillia City 西早稲田の室内空間の演出、グリーンの提案、入居後のソフトサービスをプランニング。
この記事は2020年7月に当ウェブサイトで掲載された記事を編集したものです。