withコロナ時代のライフスタイルを模索して約1年が経過しました。私たちの暮らし方は大きく変容し、仕事や生活など日常はステイホーム宣言とともに、”家の中”へ集約させるライフスタイルになりました。しかし”家”は、その変化を想定した作りになっておらず「もっと家を整えたい」「ワークスペースをしっかり作りたい」といった新しい課題も多く出現しました。bloomoiではそれらの課題解決の一環として、Brillia Cityふじみ野プロジェクトでイベントを実施。具体的なライフスタイルに直結する間取り提案を、ACTUSと共に3Dプランニングという手法で行いました。
ニーズから描く3Dプラニング・ワークショップ
ニューノーマルなワークスタイルらしく、感染症対策を施したメンバーとオンライン参加メンバーがACTUS新宿店ミーティングスペースに集結。ゴールは、3Dプランニングによるライフスタイル提案です。3Dプランニングは、間取り図データを取り込み、生活のゾーニングやインテリアのレイアウトを立体的に表現できます。ACTUSで取り扱っている商品は全て登録されており、家具と床の色合わせやサイズ確認も可能。実際にモデルルームに入って歩いたような感覚で確認できます。
家において、リモートワークに快適な場所が優先とは限らず、家族が落ち着いてゆっくりと寛げる場所もやはり重要です。家族との時間も、ひとりの時間も、どれも快適でありたいし、好きなものや趣味に囲まれた暮らしは幸福度も高くなります。理想は、家族共通の趣味がメインにあるリビングや、みんなでゆっくりと料理を楽しめるキッチンやダイニングスペース。その上でそれぞれの部屋の在り方があり、例えば仕事が快適にできたり、オンライン会議で映る背景に自分のお気に入りのアートがあったり、子どもの年齢に合わせた住まいのチューニングや、ペットとの暮らしのニーズが増えています。 ニューノーマルな暮らしの先に「やっぱり家が大好きで、落ち着く」という幸福感へつなげるためには、それぞれのニーズに耳を傾け、価値観を受容していくことが大切である。そんな議論を重ね、夫婦二人暮らしを想定する中で、「夫婦それぞれの部屋+趣味を楽しむ空間」と「家族みんなが過ごす部屋」のゾーニングを基本とすることを決定し、実際に家具選びをするためのステップに移りました。
実際に触れる、座る。五感をフル活用して家具を選ぶ
ACTUS新宿店は2フロアに及ぶ広い店内で、家具をゆったり選ぶことができます。まずはダイニングテーブルについて。議論の中でも「どこにダイニングテーブルを置くか?また大きさはどうするか?」と悩むポイントでした。ダイニングテーブルの配置で、リビングの配置が決まってくるほど重要なアイテム。ACTUS遠野さんより「オーバルとスクエア、ダイニングテーブルの天板の形もニーズによって違うんですよ」と解説いただきながら家具に触れてみます。大きなスクエア型のテーブルに興味が湧きます。天板のぬくもりと重厚感、脚のシンプルさ、食事をするだけではなくこのテーブルで家族がいろんなことをしていても余裕のある広さがあり、家全体のインテリアの要になるデザインも魅力的です。
ソファもテーブルと同じように重要なアイテム。すっぽり寛げるソファも選択肢に持ちながら、名作といわれる一人掛けのチェアを2つ並べておくスタイルを考案。家具は長く使うものであり、毎日手に触れるもの。家にいる時間が長くとも幸福度が高い暮らしにはふさわしいアイテムです。いろんなソファや椅子に座りながら、感じる気持ちを確認しながら、理想の暮らしを提案するピースを集めていきます。
個の時間と家族の時間。どちらも満足感のある空間とは
家具に触れながら、イマジネーションが膨らんだところで、もう一度3Dプラニングで暮らしを描いてみます。軸となるコンセプトは、ひとりの空間も家族の空間も、どちらも満足度が高いこと。ニューノーマルな暮らしの真ん中にあるのは「我が家を好きになる」だと考えます。家にいる時間の幸せ密度を高めることはbloomoiの根幹にある考えでもあります。家にいる瞬間のどこを切り取っても、この家で良かったと思える暮らしを3Dプランニングで描いてみました。
リビングダイニングを真ん中に。上質な大人の空間
ライフステージが変わると暮らしにフィットする空間もアップデートが必要。家で過ごす時間に何を求めるのか、今の人生に必要な時間はどんな時間か。そんな暮らし方のビジョンを夫婦で決めていくのも、とても有意義な時間です。ワークショップで一番悩んだリビングの在り方。キッチンカウンターとつながるように配置する案もありましたが、リビングダイニングを真ん中に配置することや、シンプルで上質なインテリアを厳選することで、余裕と落ち着きを感じる空間を提案します。グレージュの壁色に合うブラックカラーのインテリア、家族の写真やアートのフレーム、リラックスできるグリーンがより引き立ちます。
リビングダイニングCG予想図(C-C1type)
愛犬との暮らしを提案。日々の癒しとリズムが生まれる
ソファに座って何をするか。束の間の休憩時間にお茶を飲んだり、読書したり、足を伸ばして景色を眺める。深呼吸してリラックスするための空間はニューノーマルな暮らしに欠かせません。リビングダイニングの隣にあり、引き戸を開放すればリビングと一体になる洋室空間。このスペースにソファを配置し、愛犬との暮らしを提案します。朝の散歩、ご飯、お昼寝、遊び。愛犬との生活リズムや私たちに元気と癒しを与えてくれます。ソファで愛犬と一緒に寛ぎ、ぬくもりを感じる時間は癒しそのもの。来客時にはさっと閉じることができるのもポイントです。
愛犬との寛ぎ:洋室1CG完成予想図(C-C1type)
夫婦それぞれの価値観と時間を尊重する
ステイホームを経験して、共に暮らす家族それぞれが、我慢することなく本当に心地よい暮らしの在り方を探求してきましたが、家族がずっと一緒の空間でいると多少のストレスを感じてしまうこともありました。それは一緒にいることに対する不満ではなく、誰しも「個を尊重してほしい」ニーズがあるから。そのニーズを叶えながらも、家族の時間の幸福度を高めることが私たちbloomoiの解決案です。今回は、夫婦それぞれの空間を提案します。両方に共通するのは「自分の好きなものや趣味を集めた空間」であること。それに加えて、リモートワークができるデスクや収納、また趣味や学びのモチベーションがアップするインテリアなどを提案しています。
夫の部屋:洋室2CG完成予想図(C-C1type)
洋室3CG完成予想図(C-C1type)
この記事は2021年5月に当ウェブサイトで掲載された記事を編集したものです。