ブランド発足から10年を迎え、2022年10月にリブランディングしたbloomoi(ブルーモワ)。このリニューアルに伴い、2023年2月にオープンした常設展示場「Brillia Gallery 新宿」の一角に、bloomoiのコンセプトブースが設けられました。ここでは、bloomoiが大切にしている「共創」をテーマに、多くのユーザーとの対話を重ね、生み出してきた商品や暮らしのアイデアの紹介や、新コンセプトを表現したモデルルームの展示をしています。bloomoiの目指す世界観を体感できるリアルな空間を、少しだけのぞいてみましょう。
「共創」で生まれたアイデアが並ぶギャラリー
多様な価値観に寄り添い、共に空間を創り上げる“ラボラトリー”のような存在を目指し、リブランディングした「bloomoi」の世界観を伝えるために設けられたコンセプトブース。bloomoiのキーカラーである淡いグリーンの入り口をくぐると、これまで生み出してきた企画や新コンセプトを表現したさまざまな展示が広がります。まず目に留まるのが、これまで実現してきた商品や暮らしのアイデアを投影した写真パネルの数々。丸みを帯びた壁面には、ユーザーとの「共創」により生まれた100以上の企画から抜粋された72点がギャラリー風に展示され、パネルを開けばその企画にたどり着いた背景を知ることができます。例えば、「きれいな状態のキッチンを効率よく保ちたい」という声には、水ハネを防ぎ、作業中の手元を隠せる立ち上がりカウンターが備わった“テキパキスタイル”のキッチンを提案。また、ピクトグラムやカラーコーディネートで明るく演出し、従来のマイナスなイメージを払拭したごみ置き場「GOMMY(ゴミー)」の事例などが紹介されています。パネルを一枚一枚開いていくことで、ユーザーの声と開発者の思いを知れる遊び心のある仕掛けです。
bloomoiの活動を肌で感じられるコーディネート
bloomoiではこれまで、働く女性の多様なニーズを基に、デザインや使い心地の異なる3タイプのキッチンを開発してきました。コンセプトブースには、その一つである「コダワリスタイル」を取り入れた実際のダイニングが展示されています。「キッチンでも私らしいインテリアを楽しみたい」との意見から生まれたコダワリスタイルは、オールホワイトの清潔感あるスタイリッシュなデザインを採用。好みのインテリアと一緒に楽しめる空間を演出しており、福祉実験ユニット「HERALBONY(ヘラルボニー)」とコラボしたクッションやラグを取り入れたコーディネートを紹介しています。障害のある作家が描いた独創的なアートが、シンプルな空間にアクセントをプラス。bloomoiの最新の活動を取り入れた、私らしいライフスタイルを提案するスペースとなっています。
アートと緑を取り入れた都会的で温かみのある暮らしを表現
様々な形でbloomoiの活動を紹介するイントロダクションとしてのコンセプトブースを経て、最後にたどり着くのがキッチンとリビングを中心としたハーフモデルルーム。「ART meets LIFE」をテーマに、アートポスターの展示・販売企画を行う「POSTERS」、植物を生かした空間デザインを手掛ける「SOLSO」とのコラボレーションにより、アートと観葉植物を取り入れた都会的かつ温かみのある暮らしを表現しています。グラフィカルなポスターと落ち着いた葉色の植物に彩られたリビングは、まるでホテルラウンジのようなゆったりとしたレイアウト。空間をオシャレに演出するコーディネートだけでなく、ウォークインクローゼットとワークスペースを融合した「ユーティリティスペース」、洗面室から寝室までのスムーズな動線、洗面台下に設けられた体重計の収納スペースなど、bloomoiがユーザーの声を聞いて生み出した企画が各所に散りばめられています。高感度なインテリアに囲まれながらも、生活の工夫が施された心地よい空間に身を置くことで、bloomoiが目指す「アートや緑を取り入れた暮らし」「ユーザー一人ひとりの声に寄り添った商品企画」をリアルに感じられるのではないでしょうか。
bloomoiのコンセプトブースでは、これまで生み出してきたユーザー目線の商品企画や、これから目指していくブランドの世界観を多様なかたちで体感できます。これからも多様なニーズを捉え、様々な声に寄り添った商品の開発、暮らし方の提案へと繋げていき、展示そのものにも反映していきたいと思っています。