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暮らしのリトリートを香りで生み出すwith @aroma(アットアロマ)

bloomoi(ブルーモワ)が、暮らしのリトリートをテーマに行った共創プロジェクトをご紹介します。リトリートとは心身の回復を図るために日常から離れ、自分自身を癒す過ごし方のこと。心や身体に意識を向けるセルフケアや、マインドフルネスや瞑想、疲労回復効果のあるサウナの人気が高まっています。bloomoiは、リトリートを日常の暮らしに織り込む方法として“香りの体験”に注目。アロマ空間デザインで新しい香り文化を創造する@aroma(アットアロマ)をデザイナーに迎え、オリジナルアロマオイル“Clairs(クレール)”が完成しました。その香りは、東京建物のBrillia istシリーズ(賃貸マンション)初となる家庭用ドライサウナ*1や、共用スペース*2で体験することができます。そんな新しい香りが出来上がるまでのプロセスをお届けします。

暮らしのリトリートを香りで生み出すwith @aroma(アットアロマ)

*1 Brillia ist文京六義園(2023年9月中旬竣工・総戸数45戸)専有部2住戸にある北欧産の家庭用ドライサウナ
*2 Brillia ist Tower勝どき(2011年1月末竣工・総戸数536戸)エントランスホール、Brillia ist東雲キャナルコート(2005年3月竣工・総戸数423戸)エントランスホール・コミュニティサロン

リトリートを日常の暮らしに、サウナのロウリュウに合う香りづくりが始まる

ロウリュウ(蒸気浴)の香りをデザインするために集まったのはBrillia ist入居者の皆さんや、東京建物サ活部*メンバーです。Brillia istシリーズ初導入となる家庭用サウナの他に、エントランスホールやコミュニティサロンといった共用スペースへの展開も見据えた“新しい香り”が最終ゴール。香りの専門家である@aromaセンティングデザイナーを迎え、香りのコンセプト決め、プロトタイプ(試作品)の検証作業を繰り返し、オリジナルアロマオイルの完成を目指します。

香りは五感の中でも人の“感情”へ働きかける嗅覚に作用します。@aromaのアロマオイルは、植物の花や葉、木、果実などから抽出された100%天然の自然素材でできたもの。デザイナーが実際に生産地を訪れて、品質と安全性を確認しています。身体や感情へダイレクトな効能があるものだからこそ、使用時の安心感が大切。品質管理が徹底された@aromaのアロマオイルは、暮らしのリトリートに最適です。

*東京建物クラブ活動「サ活部」とは
健康促進やコミュニケーションの向上、サウナの素晴らしさを広めていくことを目的とした東京建物の社内クラブ活動。公式ユニフォーム(タオル)もあり、東京建物グループのサウナ関連事業へのアドバイスも実施している。

香りから受け取りたい感情を言語化し、キーワードを抽出する

共創プロセスでは、全3回のワークショップを実施しました。1回目は「香りのコンセプトづくり」です。香りは感情に作用する視点から、“サウナのロウリュウ”や“共用スペース”で受け取りたい感覚・感情のキーワードを挙げていきます。サウナ談義も繰り広げながら、さまざまなシチュエーションを想定して言語化し、そこから香りに求めるキーワードを抽出する作業に移ります。「リセット・無になる・自分らしさ・内省・自己承認・湧水・深い落ち着き」などのキーワードを受け、@aromaセンティングデザイナーが香りを選定してムエットに塗布。その香りを感じ、メンバーで意見を述べ合って探します。3つの方向性に絞り、プロトタイプ(試作品)づくりへ移ります。

2回目は、@aromaセンティングデザイナーによる3パターンのブレンドオイルの香り提案から始まります。初回のコンセプト案から着想を得て、ビジュアルや感性のイメージを膨らませ、アロマオイルを選定しブレンドされたもの。それぞれの香りについて、小型ディフューザーを使って、空間への広がりや時間経過による変化を味わいます。メンバーは、香りから受けたインスピレーションや感情を表現し、その検証作業を繰り返していきます。

「爽快感がある香りは好きだけどロウリュウよりクールダウン(鎮静)に合う」
「上質でラグジュアリーな気分にさせてくれる」
「人生のポイントで自己肯定感を上げる香り」
「それぞれの自分らしさを受け取れそう」
「和を少し感じて、なぜか落ち着く香り」
「今日は少し疲労感があったのだけど、この自然な香りに癒された」

と声を重ね合い、最終案をまとめていきます。

試行錯誤を重ねて完成した香りは、ニュートラルで透明感のある“Clairs(クレール)”

最終案を決める3回目は、微細な違いをつけた香りのパターンを検証していきます。よりコンセプトを表現する香りを追求すると同時に、香りのネーミングも考案。パッケージ案(ボトルのラベルデザイン)も参考にしながら、コンセプト・キーワードとなる「中性的・ニュートラル・透明感・本質的・スケルトン」からアイデアを出し合っていきます。3回目のワークショップということも兼ね合って、メンバーの皆さんはとても和やかな雰囲気で、率直な意見がどんどん出てきます。

約半年の共創プロセスを経て、ようやく完成した香りは、“Clairs(クレール)”と名付けられました。フランス語で「明るい、透明感のある」という意味を持ち、ニュートラルで透明感のある落ち着いた木質の香りです。サイプレス、ロサリナ、ベルガモット、クロモジ、クローブなどで構成。中でもクロモジは日本固有種の香木で、葉はお茶、枝は生薬や爪楊枝にも使われるほど万能な樹木。精油には鎮静作用があり、甘く爽やかな香りがします。ジェンダーレスで、性別や世代を限定しない印象で、パブリックなスペースにも似合う仕上がりとなりました。

今回、共創プロジェクトに関わってくれた皆さんから振り返りの言葉をいただきました。

「多種多様な立場の方が集まって、ひとつのテーマに対して議論を重ねてモノづくりをできた経験はとても貴重でした。またぜひ機会があれば参加したいです。」
「普段から香水やキャンドルが好きで、ワインなどいろんな分野で香りを学ぶ機会があって参加しました。フレームワークも面白く、楽しい時間でした。」
「今回のように感性や感覚からデザインすることがとても新鮮でした。」
「驚いたのは、bloomoiさんのリーダーシップですね。顧客と一緒にモノをつくる取り組みは素晴らしい。さらに新しいアイデアがどんどん生まれそうですね。」

暮らしのリトリートをテーマに、新しい試みとして「香り」を共創した当プロジェクト。香りから受けとった感覚や感情の表現を、言葉にしていく中で、参加された皆さんそれぞれの感受性が咲いていくような場面がありました。日常生活において、心で、感覚で、受け取ったことをそのまま表現することが難しいときもあります。今回のプロジェクトで学んだように、香りを日常に織り込むことは、感情の健やかな解放に作用し、リトリート(心身の回復)のある暮らしにつながります。ぜひ、香りのある暮らしを体験してみてください。

@aroma(アットアロマ)
世界最高水準のデザインクオリティで「新しい香り文化」の創造を目指し、アロマ製品の開発から香りのある空間のプロデュースまでをトータルに提供しています。100%天然の自然素材でできたアロマオイルは全国の直営ストア・オンラインで販売。アロマ空間デザインは全世界で5000カ所以上にて導入。
https://www.at-aroma.com/