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サステナビリティに関心はある?家事を楽にするための工夫は?
1408人のアンケート調査⑤(全5回)

bloomoi(ブルーモワ)は2023年11月、今後のより良い商品開発につなげるために、活動に関するアンケート調査を行いました。アンケートでは、bloomoiの認知度や住まいの不満点、コロナ禍を経た住宅ニーズの変化など、暮らしにまつわる幅広いテーマへの意見・要望を募りました。これまで全5回に分けて、そのアンケート結果を詳しくリポート。最終5回目は、サステナビリティへの関心度や現在取り組んでいること、「家事」を楽にするための工夫など、ライフスタイル・マインドについての項目を掘り下げていきます。また、皆さんは、普段生活をしている中で、どんなときに「幸せ」や「充実感」を感じるのでしょうか--。

全体の7割近くがサステナビリティへの関心度を示す

東京建物では、まちの歴史や文化、環境と調和し、そのまちに住む人々と持続的な成長を目指していく「サステナブルなまちづくり」という考えのもと、幅広い事業を通じてさまざまな取り組みを推進しています。bloomoiもその側面を持つプロジェクトの一つ。誕生から10周年を迎えた2022年10月、性別に限らず多様な特性や価値観を持つ人々に寄り添い、サステナビリティや社会課題に向き合いながら、誰もが豊かに暮らすことのできる世界を目指し、コンセプトをリニューアルしました。そこでアンケートでは「サステナビリティへの関心度」について尋ねると、全体の68.8%が「関心がある」(25.7%)「どちらかと言えば関心がある」(43.0%)と回答しました。性別で見ると、「関心がある」「どちらかと言えば関心がある」と答えた割合は、女性が75.5%、男性が65.1%で、女性のほうが関心度が高いことがうかがえます。

サスティナビリティへの関心度 サスティナビリティへの関心度

サステナビリティに関して取り組んでいることは?

サステナビリティに関して「現在取り組んでいる」ことについて聞いてみると、「今持っているモノを大切に使う」が66.1%で最も高く、次いで「家庭系食品ロスを減らす(余分に買わない、食べ残しを減らすなど)」57.5%、「水を出しっぱなしにしない」55.9%、「電気をこまめに消す」51.7%、「エアコンの温度を上げすぎない、下げすぎない」51.4%が上位に並びました。性別には、全般的に女性のスコアが高くなっており、女性の方が男性よりサステナブル意識が高く、具体的にアクションを起こしている傾向が分かります。その他回答には「SDGsに積極的に取り組んでいる企業の製品を購入する」「コンポストを利用して生ごみを削減している」といった取り組みも寄せられました。

サスティナビリティに関して「現在取り組んでいる」こと サスティナビリティに関して「現在取り組んでいる」こと

日々の‟ちょっとした配慮”が未来を変える

また、「今後取り組みたい」ことについても、「今持っているモノを大切に使う」38.6%、「家庭系食品ロスを減らす」35.0%、「電気をこまめに消す」29.0%、「水を出しっぱなしにしない」28.0%、「エアコンの温度を上げすぎない、下げすぎない」27.4%が上位に挙がりました。サステナブル、持続可能な暮らしには明確な答えがあるわけではなく、「個人の生活にどうやって取り入ればいいのか分からない」と感じている方も少なくないでしょう。ただ、日々の暮らしの中で、環境や資源への‟ちょっとした配慮”を積み重ねることが、環境破壊や資源の浪費を減らし、次世代に豊かな社会を届けることにつながるのではないでしょうか。

不要な衣類を「捨てる」と答えた割合が10ポイント以上低下

皆さんの回答からも分かるように、サステナブルな暮らしの基本は、モノを大切に長く使い続けること。そこで衣食住の「衣」に着目し、子どもの服や自分の服など不要になったモノの処分や利活用の仕方について尋ねました。その結果、不要になったモノは「捨てる」が46.2%で最多、次いで「リサイクルショップに売る」38.4%、「きょうだいなどに譲る」36.3%が上位に入りました。依然として「捨てる」と回答した割合が高いものの、2018年の前回調査と比べて10ポイント以上低下。この5年間でサステナブル意識が高まっていることがうかがえます。また、子を持つ夫婦の世帯においては「リサイクルショップに売る」「きょうだいなどに譲る」と答えた比率が高く、衣類のリユース意識が高い傾向が分かりました。。その他回答には「リメイクして別のものとして利用」「フリーマーケットで売る」といった声も挙がりました。

不要になったものの処分の仕方 不要になったものの処分の仕方

家事の負担を減らす工夫は「モノを増やさない」が最多

仕事や育児で忙しいのに、炊事、洗濯、掃除…と毎日こなさなければならない、たくさんの「家事」。自分の時間をつくるためにも、少しでも家事の時間を短くして、負担を減らしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。そこで「家事」を楽にするための工夫について尋ねると、「モノを増やさないようにする」が44.7%で最多。以下、「家族と家事分担をする」37.2%、「時短になる調理器具や家電製品を使う」34.7%が続きました。前回調査と比べると、この3つの項目のスコアは軒並み上昇。特に女性は、「モノを増やさないようにする」「時短になる調理器具や家電製品を使う」と答えた比率が高くなっています。その他回答には「早起きして朝食前の1時間は家事に集中する」「まとめ買い、食材のフリージングや常備菜の作り置きなど」といったアイデアも寄せられました。また、「タブレットで動画やテレビを見て楽しみながら調理をしている」のように、気分を上げながら家事の負担感を減らしている方もいるようです。

「家事」を楽にするための工夫 「家事」を楽にするための工夫

どんな時に「幸せ」や「充実感」を感じる?

最後に、皆さんは普段暮らしている中で、どんな時に「幸せ」や「充実感」を感じますか?アンケートでは「一人でゆっくりしている時」59.8%、「家族やパートナーと一緒にいる時」57.9%との回答が、ほぼ同じ割合でツートップとなりました。前回調査と比較すると、「一人でゆっくりしている時」のスコアが10ポイント近く上昇しています。住まいは、自分ひとりの時間を楽しんだり、家族やパートナーとゆったり過ごしたりできる、大切な場所。一人の時間も、家族との時間も、どちらも心地よく過ごせるようなインテリアや商品企画のご提案を、これからも進めていきたいと思います。

普段生活している中で、どんな時に「幸せ」や「充実感」を感じますか? 普段生活している中で、どんな時に「幸せ」や「充実感」を感じますか?

時代のニーズに応える住まいを目指して

これまで全5回にわたり、bloomoiのアンケート調査の結果を詳しくお届けしました。アンケート調査を通じては、皆さんがbloomoiに期待することや、住まいの不満点、共用施設に求めるものなど、暮らしにまつわる多様なリアルな声を拾い集めることができました。また、コロナ禍を経て変わった住宅ニーズや、自宅デスクワークの浸透など、コロナ前後での生活様式の変化も読み取れる結果となりました。今後もbloomoiの「共創」の精神を大切にし、定期的にこうしたアンケートを実施しながら、皆さんの声に耳を傾け、時代のニーズに応える住まいを目指していきます。