• Voices
  • リサーチ

浴室や洗面所…水回りに求めるものは?
東京建物社員385名の社員アンケート

お風呂やトイレ、洗面所…水回りは、どれも暮らしに欠かせない大切な場所。コロナ禍を経て、衛生面の意識が高まり、水回りのリフォームの需要が増えるなど、その重要性はさらに高まっています。水回りは快適な毎日を作る場所で、居心地よく整えておきたいもの。そこで私たちbloomoiは、東京建物で働く385名を対象にアンケートを実施。浴室や洗面所、トイレで過ごす時間や過ごし方、より快適にするために求めるものなどを尋ねました。これからの商品企画に必要な視点を、アンケートからピックアップしてお届けします。

浴室での過ごし方や求めるものは?

忙しい日々を送る現代人にとって、一日の疲れを癒やしてくれる浴室は、家の中でも大切なリラックス空間です。まず浴室で過ごす時間について尋ねると、「15分以上〜30分未満」が最多となり、次いで「15分未満」となりました。また、浴室での過ごし方は「身体、髪を洗う以外の目的では利用しない」が圧倒的に多く、比較的短時間で入浴を済ませる人が多いことがうかがえます。次いで「動画や本を読む」「じっくり考え事をする」「サウナ、半身浴で汗を流す」が挙がりました。

過ごす時間の調査データ 過ごす時間の調査データ

また、その他回答には「子どもと一緒に遊びながら入る」「子どもとの会話の時間」など、我が子とのコミュニケーションタイムにあてているとの声も目立ちました。今では「浴育」「風呂育」という言葉もあるほど、お風呂は親子の貴重なスキンシップの場として重要視されています。親も子どももリラックスして過ごせるような、落ち着いた空間にデザインすることが必要だと感じました。

過ごし方の調査データ 過ごし方の調査データ

そして、浴室で過ごす上での不満、求めている設備について調査すると、浴室のカビや鏡の水垢、排水溝のぬめりなど清掃面に不満を感じる声が多く「清潔さが保たれるデザイン」「掃除のしやすさ」「汚れの目立ちにくさ」を求める声が多く挙がりました。他には「通常時とリラックス時で使い分けできるように、照明の明るさや色温度の調節機能が欲しい」「動画や音楽を流す際にスマホを置く場所が欲しい」といった意見も目立ちました。

洗面所に求めるものは「収納」と「掃除のしやすさ」

洗顔や歯磨き、ヘアメイクなど身支度を整えるのに欠かせない洗面所。過ごす時間は「15分未満」が最多で、次いで「15分以上〜30分未満」となりました。短い時間でもこれらを快適に行えるように、どのような設備が求められているのでしょう。
現在の洗面所より使いやすさを居心地を良くするために求めることについて、複数回答可で尋ねたところ「掃除をしやすくしたい」「収納をもっと増やしたい」が圧倒的ツートップ。次いで「小物やオブジェ、植栽等を置けるスペースが欲しい」「三面鏡で後ろを見やすくしたい」「ホテルライクにしたい」が挙がりました。洗面台は、鏡への水ハネや排水口の詰まりが気になりやすい上、家族分のスキンケア用品などを収納できず、何かとごちゃついてしまいがちです。すっきりとした空間に保つためにも、まずは衛生面、収納面の機能充実が求められているようです。

洗面所の不満点 洗面所の不満点

現在の洗面所の不満点について具体的な意見を募ると、収納量や掃除のしにくさを指摘する声のほか、DINKSや子育て世帯からは「夫と並んで身支度できるくらいの広さが欲しい」「朝の準備のタイミングが重なることが多く、洗面ボウルを2つにしたい」との声が目立ちました。通学・出勤時間が同じ家族内では、朝の洗面台は争奪戦。bloomoiではこれまで、洗面ボウルがサイドに寄せられた「偏芯ボウル」などを企画してきました。こうした機能を取り入れられたら、忙しい朝の時間を有効的に使えそうです。他には、「メイクする時に座れる椅子があるとよい」「夏は暑く、冬は寒いので冷暖房が欲しい」などの声も寄せられました。

トイレは「掃除のしにくさ」を指摘する声が多数

最後に、水回りで最も使用頻度が高い、トイレに求めることについて聴いてみました。トイレの中での過ごし方は「本来の目的以外では使用しない」が9割以上を占める結果に。少数ではありますが「動画を見る」「スマホをチェックする」「本を読む」という声もありました。

トイレに求めることの声抜粋? トイレに求めることの声抜粋?

具体的な不満点については「便器周りの掃除のしにくさ」「便器の裏に手が入りにくい」「汚れがつきにくい便器がいい」など、掃除の手間を指摘する声が多く挙がりました。特に、便器の裏側の床に手が入りにくく、ホコリや汚れが溜まりやすいという声が目立ちました。トイレは頻繁に掃除しないと汚れが溜まりやすく、家事の中でも負担の大きいもの。できるだけその負担を減らせるような商品企画が求められているのでしょう。また、トイレットペーパーを販売単位(8・12個)以上収納できるスペースや、手の届きやすい範囲での小物置き場なども挙がりました。洗面台と同じく、収納面の実用的なニーズは高いようです。

水回りの悩みにアプローチする商品開発につなげるために

水回りは暮らしに欠かせない重要な場所である分、トラブルや不満点も多く出やすい場所でもあります。コロナ禍のステイホーム期間を経て、水回りの重要性を再認識したことで、使い勝手のよくないところ、さらに充実させたいところに気づく人も多かったのではないでしょうか。水回りを居心地のよい空間にするには、ただオシャレなだけでなく、十分な機能性も重視しなければなりません。今回の調査でも収納の物足りなさや、掃除のしにくさを指摘する声が多く挙がりました。bloomoiではこれまで、洗面室のスペースを無駄なく使える「洗面L型収納」や、トイレの空きスペースを活用した「ラージ吊戸棚」など、水回りの悩みにアプローチする商品企画を考案してきました。現在もプロジェクトの一環として、水回りの設備・空間の研究を行っています。今回の調査で得たリアルな声を基に、暮らしの課題解決につながるような新たな商品開発に取り組んでいきたいと考えています。